Arduino向けRC-S620/S制御ライブラリの提供
2010年11月12日前回は FeliCa Plug を Arduino に接続して制御するプログラムをご紹介しました。
今回は、UART 接続の非接触 IC カードリーダー/ライター RC-S620/S を Arduino に接続して制御するプログラムをご紹介します。
RC-S620/S の製品概要については、こちらの製品情報ページをご覧ください。
製品仕様、コマンドリファレンスマニュアルの簡易版も開示を始めました。
こちらをご覧ください。
購入については、FeliCa Plug(RC-S801/802)とあわせてスイッチサイエンス様で、取り扱いをしてくださっています。
また、お手数がかかって申し訳ないのですが、現状、FFCのピッチ変換する基盤などは自作いただく必要があります。
汎用品などでお勧めのものがあればこのブログでご紹介するようにいたします。
##ユーザ様から大変ありがたい情報をいただきましたので、ここに情報更新しておきます。
以下のサイトから販売されている6PINのピッチ変換基板を利用すれば、RC-S620/Sとブレッドボードを接続できそうです。
半田付けは必要ですが、朗報ありがとうございます。
<<何でも変換 > フラットケーブル – FFC変換基板 – aitendo@shopping~楽しい電子工作を提案する>>
FFC変換基板[IFB-FFC(0.5)6P]
##うれしいお知らせを追記(2011/10/13)します。
スイッチサイエンス様から、RC-S620/Sのフラットケーブルを、ブレッドボードに接続する変換基板が発売されました。
FeliCa RC-S620S ピッチ変換基板(フラットケーブル付き、実装品、はんだ付け不要)
FeliCa RC-S620S ピッチ変換基板(フラットケーブル付き、未実装品、はんだ付け必要)
■ 前準備
Arduino については前回の記事をご覧ください。
今回は、
Arduino 用 RC-S620/S ライブラリのサンプルコードをご用意しました。以下のリンクからダウンロードしてください。
「Arduino 用 RC-S620/S ライブラリ サンプルコード」 ダウンロードページ Version1.0.0.1 2010.11.26 リリース版
■ 接続方法
Arduino の TX、RX と、RC-S620/S の RXD、TXD をそれぞれ接続します。
また、電源と GND も接続します。
この先に Arduino を接続してください。
■ FeliCaPush example の実行
FeliCaPush は、RC-S620/S に FeliCa 対応の携帯電話がかざされると携帯電話に URL を送信するという簡単なプログラムです。
プログラムを実行すると、Arduino 基板上の LED がピコピコと点滅します。点灯している時間は、Arduino が携帯電話を捕捉し、URL を送信しようと頑張っている時間です。
このサンプルでは電力消費を減らすために、捕捉や URL の送信に失敗すると、500ミリ秒間搬送波の出力を停止してから、次の試行を行うようにしています。
Arduino の LED が点滅しているときに RC-S620/S のアンテナ面 (金属板ではないほう) に携帯電話をかざすと、携帯電話に URL が表示されます。
携帯電話に送信するデータは、プログラム中の data[] で指定しています。data には 192 バイト (携帯電話によっては 224 バイト) までのデータを送信することができます。データのフォーマットは、各キャリア様のサイトからダウンロードできます。
NTTドコモ様
http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/content/felica/data/index.html
『「外部R/Wからの携帯電話アプリケーション制御」説明書 』
KDDI様
http://www.au.kddi.com/ezfactory/service/ez_felica.html
『「外部リーダ/ライタからの携帯電話機能連携 (コンビネーション機能)」仕様書』
ソフトバンクモバイル様
http://creation.mb.softbank.jp/
「おサイフケータイ」→「技術資料」から『外部R/W起動編』